タイトルを見て、なんのこっちゃと思われた方も多いと思うのですが。
すみません、私がやりました。
先日緩和ケア懇話会へ出席してまいりました。
今回のお題は「これから緩和ケアを始める方へのメッセージ」とのことで、緩和ケア認定薬剤師さんと認定看護師さんがそれぞれにお話しをされました。お二人ともある患者さんとの出会い、そこで感じた強い後悔の念がきっかけで緩和ケアを志したというストーリー。
自分があの時ああしていれば、もっと違う対応だったのではないか、よりよい最期を迎えられたのではないか、と後悔する。そしてお二人とも、こう思うのです。
もう二度と、こんな後悔をしないようになりたい。
その気持ちが強いモチベーションに変化し、お二人とも第一線でご活躍されています。
私はアロマセラピストですので、医療現場のことにあまり感情移入はありませんでした。しかし、すごく気になったことがありました。それは、「ケアする人のケアは誰がするのか?」。
がん医療には、たくさんの判断が伴うようです。
告知、手術をするかしないか、痛みのコントロール方法、家に帰るのか病院で最期を迎えるか、帰りたい本人と在宅ケアに不安を抱える家族間の調整、死が近いことを受け入れられない患者への対応。。。
そのどれもが、どれが正解ということはもちろんありません。
しかし、医療職としてお仕事をされているみなさまは、常に正解のない決断を強いられている。大変失礼ながら、死に何度も直面されて慣れていらっしゃるのかなと思いきや、みなさん純粋にその瞬間まで真正面から向き合っているんです。そのストレスたるや。聞いていて胸が苦しくなるほどでした。
お二人のお話が終わった後に行われた、座談会(?)では、医療職の方の質問が寄せられ。
そこでも「自分を責めてしまったりするとき、どんな風に気持ちを切り替えるか?」や、「絶対安静で終わりが近い患者さんが、弘前のさくらまつりを見たいと言ったらどうするか?」など、現場で一瞬一瞬真剣にお仕事されている方でなければ出せない質問ばかりが出ました。
さくらまつりに関しては、「私ならば連れて行く」と仰ったドクターもおり、私の中の事なかれ主義のお医者さんとは違う人たちがここにはいるんだなぁと感じました。
これまで、緩和ケアにアロマセラピーを導入するにはどういったアプローチがあるのかと考えながら懇話会に参加してきました。その対象は患者さん、もしくはその家族として考えてばかりいました。
しかし、先日のお話を伺って「ケアする人のケア」というアプローチが実は早急に必要なのではないかと思うようになりました。患者さんをケアする際にはある程度の知識が必要だと思いますが、医療従事者のケアならば医療の知識がなくてもすぐにできます。
とはいえ、当店のお客様でもその筋(?)の方はたくさんいらっしゃいますので、これまで通りおひとりおひとりをしっかりケアさせていただくことが、医療現場を支える事にもつながっているかもしれない、そう思った懇話会でした。
やっぱり、今まで通りのことをこれからもコツコツ、というのに勝るものはないですね。
で、なんでアンパンマンなのかというと。
アンパンマンはみんなに顔を食べさせてあげます。これは自己犠牲の精神。