植物はなぜ香るのか。

先日、とある方とお庭にミントが生えすぎて困っちゃうのよ~なんて話になりました。確かに、ミントはじめ香りがする植物って繁殖力旺盛なものが多いですよね。ネギとかニラとか、シソも一度植えると苦労せずとも増えてゆきます。



そんな繁殖力旺盛なハーブの香りは、そもそも植物にとって生きるために必要な大切な要素なんです。


というわけで、今日は植物にとって香りはどんな役割があるのかについてお話します( ´ ▽ ` )ノ


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先日、400歳のアカマツをご紹介した際に自ら動けない植物が生き続ける凄さのおはなしをしましたよね。


では、どうしてそんな自ら動けない植物が長く生き続けてゆけるのか?



それは、精油があるからなんです!
(ドヤがお)


・・・はい。

つい結論から言ってしまいましたが、その理由を詳しくご説明してまいりましょう☆


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植物の香りが強くなることがあります。


◆例えば虫に植物が食べられたとき。

植物は、虫が嫌がる香りを発してそれ以上に食べられるのを防ぎます。虫よけに精油を使っているのは、もともと人間ではなくて植物のほうなんです。



◆また、樹木に傷が付いたとき。

松の木を傷つけると、松ヤニが出ます。それは、自らの傷を松ヤニで自ら治すため。私たちが擦りむいた時に血が出て、かさぶたになり治るのと似ています。松ヤニには殺菌効果の強い精油がたっぷり含まれています。



◆さらに、花が咲いて受粉して欲しい時。

花の香りで虫を誘い、虫に繁殖を助けさせます。花が開く直前が一番香りが強いと聞いたことがありますから、その効率的な手法に驚きです。花の命は短い、だから花が開く少し前から虫を誘っておかないといけないわけですね。
ローズに代表されるお花の香りは、人間に使用した際にも女性ホルモンバランスに働きかけたりするといわれていますから、植物が持つ繁殖のはたらきを、少し拝借しているのかもしれませんね。

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そんな精油というアイテムを駆使しながら、植物は生き続けてゆきます。私たちは怪我したら病院に行って治してもらうし、婚活するにはパーティに行かなきゃだし、虫に刺されたらムヒかキンカンなわけですが、植物はそれらをぜーんぶ自分でやっちゃうわけで、だから動かなくても生きてゆけるんです。

そのアイテムを、同じ生き物である私たち人間が使わせていただいているのがアロマセラピーというわけです。


他にも、精油は植物同志のコミュニケーションに使われている、という説もあります。ボキッと折られたために出た精油の香りをキャッチして、ほかの植物の精油の製造量が増える、なんてことは実際あるようです。

植物A「俺やられだから気ぃつけろ~」
植物B「んだな~(精油増量)」

みたいな?



植物同志の会話…
ファンタジーって感じです。


だから、精油をバンバン作るハーブのような香りの強い植物はとても生命力も繁殖力も強く、よくおがりやすい(成長しやすい)ですし、さらにオーガニックやワイルドのような厳しい生育環境にある植物の精油はより強く香ることが知られています。

オーガニックのおはなしをしだすとさらに長くなるので、また今度ゆっくりと…♡

ということで、今日は珍しく真面目にアロマセラピーのおはなしでした♩