【久々養生訓】香りのいろいろ〜悪気を去るには

香のいろいろ

いろいろの香が鼻を養うことは、五味が口を養うのと同じである。

いろいろの香は、これをかぐと正気をたすけ、邪気をはらい、悪臭をけし、けがれを去り、神明に通じる。

ひまがあったら、静かな部屋に座って、香をたいて黙座するのは、雅趣をたすけて心を養うだろう。これまた養生の一つの方法である。

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紅まどんな、はじめていただきました!


香には四種がある。たき香、掛香、食香、貼香(つけこう)である。

たき香とはいろいろの香を合わせてたくことである。中国の書に百花香という。日本にも、『古今和歌集』の物の名に、百花香を詠んでいる。

かけ香とはかおり袋、においの玉などをいう。

貼香とは花の露、兵部卿などという類の身につける香である。

食香とは食べて香りのよいもの、透頂香(ういろう)、香茶餅、団茶などのことである。



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悪気を去るには

悪気をとり去るには、蒼朮(おけら)※1をたくがよい。

こずい(こえんどろ)※2の実をたくと邪気をはらう。

また痘瘡のけがれをとり去るのには蘿摹らも※3(ちくさ)の葉を干してたけば糞、小便の悪気をはらう。

手のけがれたのにも、蘿摹の生の葉をもんでぬるがよい。

なまぐさい臭い、悪いものを食べたときは、こずいを食べれば悪臭がとれる。

蘿摹の若い葉を煮て食べれば、味がよく性がよい。


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※1  おけら=キク科の植物。生薬として用いられる。


※2  こえんどろ=コリアンダーのこと。
参考


※3  らも=ががいものこと。
参考


《セラピストねいより》

なんと!
養生訓にも養生の術として、アロマセラピーが載っているのでした~*\(^o^)/*

しかも、コリアンダーが登場するだなんて!

お客様をお迎えする前のお掃除後に、香りをディフュージングしたり、セージやお香を焚きますが、やっぱりなんだかスッキリする感じがします。


我がサロンは、一階の玄関から二階の施術室の小窓にちょうど風が抜ける構造。冬でもちょっと部屋を浄化したいなぁという時には、窓と玄関を開放。

そして、玄関にお香や精油を入れたディフューザーを置くとゴウゴウと香りが一階から二階へと通って、サロン全体を浄化してくれます。


新年にお越しのご予定の歳神さま。2015年まで残すところ2日ですから、もうその辺までいらしているかも。

年の瀬で、お料理の準備に忙しい方も多いかと思いますが、新年を迎える香りもどうぞお忘れなく(o^^o)

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「養生訓」とは
江戸時代に福岡在住の儒学者貝原益軒によって書かれた健康な生活の暮し方についての解説書です。

私がとても大好きな本で、いつか皆さんに紹介出来たらなぁと考えていました。

江戸時代当時で84歳まで長生きしたその知恵は、現代に暮らす私たちにも気づきをもたらしてくれるはず。

※これまで養生訓はいろんな方によって訳されていますが、ここでは松田道雄さんの訳を引用させていただきます。(中公文庫,1977発行)


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しぜんのいやし

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