【day20*サンダルウッド】日本ならではの香りの使い方があったのです。

アロマセラピーという文化はもともとイギリスやフランスにて発生したものですが、日本でも独自に培われた香りの歴史というものがあるのでございます。

例えば、先日お伝えしたように冬至にゆず湯に入るとか、端午の節句には菖蒲湯に入るなど。

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日本における香料の起源は今からおよそ1400年前の595年の4月に、謎の流木が淡路島に漂着したことから始まります。

島の人がその流木をかまどに薪としてくべたところ、大変かぐわしい香りがしたとのことで、驚いた人々はその木を朝廷に献上しました。

その木片を見た博識な聖徳太子は、すぐにその木が『沈香』(ジンチョウゲ科)だと理解したそうです。

それ以降、主に仏教儀礼としてお香が使用され、現在のお焼香などの供養の方法などにつながっていったとのこと。



サンダルウッドの香りは和名ビャクダン(白檀)。沈香などと並んで、高価な香木として有名です。

かつてはお香だけではなく、つげ櫛に染み込ませて使用したり、白檀の木を使用した扇子を持ち歩いたりなど、日常で香りを楽しむ文化がありました。


自分の祖先が使っていたかもしれない香り。

きっと昔どこかで嗅いだことがあるような、なつかしい気持ちにさせてくれます。


昔の方々は椿油に白檀の香りを染み込ませ、その油につげ櫛を漬けて香りを移していたそう。その櫛で髪をとくとつやつやになったそうです。


そんな時間を持つのもすてきですね。



サンダルウッド
2ミリ 2,808円